| 2008 |
| 12,02 |
«D灰→復活»
ねぇ、ラビ。あなたはオッドアイを見たことがありますか?
ええ、そうです。両の目の色が違う。猫?……へぇ、猫に多いんですか。
いいえ、僕が見たのは人間でした。
師匠と旅をしていたときのことなんですけどね。イタリアの小さな町に行ったんです。
そこで彼と会いました。まぁ、会うというほど関わったわけではないんですけど。
彼はとても美しい青と赤の眼を持っていました。赤いほうの瞳には不思議な文様が入っていて……。
え、イノセンスじゃないかって?うーん、たぶん違いますよ。
実は僕は最初、彼をアクマじゃないかと思ったんですよ。だってそんな奇妙な眼、僕以外に初めて見ましたから。
でも彼はアクマじゃなかったし、おそらくイノセンスでもなかった。たぶんアレはそんなものじゃない。神に仕える人間ではありえない。なんかうまく言えませんけど。ああ、どちらかというとノアに近い感覚でした。あ、でもノアでもなかったと思いますよ!
……そう、彼はずっとその町で人を待っているとのことでした。
探し人ならば僕も手伝おうかと申し出たんですが、どうやら彼はその人の名前も顔も分からないらしくて。ええ、僕もそれじゃあ探せないじゃないかと言ったんですよ。そしたら彼は逢ったら必ず分かるといって。
ふふ、なかなかロマンティックで素敵ですよね。
え?彼が今どうしているかって?
今もその町にいるかは分かりませんが、きっと今もその人を待っているんだと思いますよ。
世界の壁を壊してみよう第一弾
アレン→骸
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早波砂絵
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